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映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見た。 [映画]

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見た。
まず、20世紀フォックスのロゴが映るところまで、ギターサウンドになっているところがうれしい。

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以下、ネタバレがありますので、ご注意ください。

ボヘミアン・ラプソディ 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray



さて、この時代にこの映画が作られたか。
あえて言いたいのだが、この映画はLGBT...の映画というより、むしろ発達性トラウマ障害の映画と言っていいだろう。
発達性トラウマ障害はまだ国際的な診断基準には含まれていない。2018年にリリースされたICD-11に、やっと記された複雑性PTSDは発達性トラウマ障害に近いものだが、発達性トラウマ障害ではより、感情、対人関係、生理学的な不安定さが強調されている。
(少なくとも)この映画に描かれているフレディ・マーキュリーの生い立ち、生育歴はかなり過酷なものである。
今やっと、しつけの名の下の暴力が問題となりうるようになったが、厳格な父親のもと、その父親の価値観以外は認めないような環境で、自身の感じ方を認められずに育つことが、虐待と同様の傷を子どもに与えるということが、世間一般の常識になるにはあと何年かかるだろうか。
だからこそ、最後のライブエイドのシーンは泣けるのだと思う。
そして、LGBT...に限らず、私たちは常に、理解のある親(的存在およびその作業)を求めている。それは、少し前の時代を生き、さまざまな傷を負ってきた生物学的な親たちには無理難題かもしれない。そして幼かった時代の自分自身に必要な関わりを本当にわかるのは、大人になった自分だけかもしれない。
今、それを自分の中の、幼い時代の自分に提供できる、そのためのヒントのような映画だったからこそ、多くの人たちに受け入れられたのではないか。そうであることを祈りたい。

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